【緊急】冬の朝、給湯器が凍結!「熱湯」をかけると配管が割れます。正しい解凍手順

給湯器の配管にタオルを巻いてぬるま湯をかけている様子

氷点下の朝、顔を洗おうと思ったらお湯が出ない。
給湯器のリモコンには見たことのないエラーコード(290、562など)。
「凍結だ!早く溶かさなきゃ!」と、ヤカンで沸かした熱湯を持って外へ走ろうとしていませんか?

ストップ!その熱湯をかけた瞬間、給湯器が壊れます。
凍結なら待てば直りますが、配管が破裂したら交換に数万円かかります。
今回は、絶対にやってはいけないNG行動と、安全にお湯を復活させる手順を解説します。

1. なぜ「熱湯」がダメなのか?

⚠️ 配管が「びっくり」して割れます

冷え切ったガラスのコップに熱湯を注ぐと割れますよね。
給湯器の配管や樹脂バルブも同じです。
凍って収縮している状態に100℃近い熱湯をかけると、急激な温度変化(ヒートショック)で亀裂が入り、水漏れを起こします。

2. お湯をかけていい場所・ダメな場所

そもそも、給湯器の下には色々な配管があります。間違った場所にかけると危険です。

  • 〇 かけていい場所: 「給水配管」のバルブ部分(水が入っていく管)。
  • × ダメな場所: 「ガス配管」(ガス漏れの原因に)、「電源コード」(漏電の原因に)、「排気口」。
💡 どれが給水管?

多くの機種では、給湯器の下から出ている配管のうち、「止水栓(ひねる取っ手)」がついている管が給水管です。
(※ガス管は黄色いシールが貼ってあることが多いです)

3. 正しい解凍手順(タオル+ぬるま湯)

最も安全で早い方法は以下の通りです。

  1. 運転スイッチをオフにする: リモコンの電源を切ります(コンセントは抜かない)。
  2. タオルを巻く: 凍結していると思われる給水バルブの周りに、タオルをグルグル巻きます。
  3. 「ぬるま湯」をかける: 人肌より少し温かい程度(30℃〜40℃)のお湯を、タオルに染み込ませるようにゆっくりかけます。
  4. 様子を見る: 蛇口から水が出るようになったら、タオルを外し、濡れた配管を乾いた布で拭き取ります(再凍結防止)。

4. 究極の正解は「太陽を待つ」

もし、今すぐお湯が必要でなければ、「何もしない」のがベストです。
気温が上がれば自然に解凍され、配管へのダメージもゼロで済みます。
無理に触って壊してしまうのが、一番高い出費になります。

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