水道屋の独立資金はいくら必要?軽トラ・工具・運転資金まで「リアルな初期費用」を総ざらい
「いつかは一国一城の主になりたい」
会社員として働く配管工なら、一度は考える「独立(一人親方)」。
給料制から脱出し、頑張った分だけ稼げる世界は魅力的ですが、最初にお金がいくらかかるのかが最大の不安要素でしょう。
結論から言えば、「最低100万円、できれば300万円」が目安です。
なぜそんなにかかるのか?現場ですぐに通用するための「装備」と「命綱」の内訳を解説します。
1. 商売道具「車両」の選択(50万〜200万)
水道屋にとって車は事務所そのものです。
- 軽トラック(中古): 予算50万円〜。小回りが利き、現場に入りやすい。長尺物も積みやすいが、雨の日の工具管理と盗難対策が必須。
- ハイエース等の箱車(中古): 予算150万円〜。道具の整理整頓がしやすく、雨でも安心。社会的信用も少し高いが、初期投資が重い。
⚠️ ローンは「辞める前」に組め!
独立直後は社会的信用がゼロになるため、車のローン審査に通りにくくなります。
新車や程度の良い中古車をローンで買うなら、必ず「会社員のうち」に契約を済ませておきましょう。
2. 工具代はケチるな(30万〜100万)
「会社の工具を借りてたから、自分のがない…」というパターンが一番困ります。
手間受け(応援)だとしても、以下のフルセットは自前で持っていないと仕事になりません。
| 種類 | 内容 | 予算目安 |
|---|---|---|
| 基本手工具 | パイプレンチ、モンキー、ドライバー、水平器、メジャー等 | 約10万円 |
| 電動工具 | インパクト、ハンマードリル、レシプロソー、サンダー等 | 約20万円 |
| 専門工具 | 拡管機、ねじ切り機、圧着工具、水圧ポンプ等 | 要相談 |
※ねじ切り機やプレス工具(圧着機)は非常に高価です。
最初はリースや、元請けの道具を使わせてもらえるか確認し、売り上げが立ってから購入するのが賢い順序です。
3. 忘れがちな「魔の3ヶ月」(運転資金)
ここが最も重要です。
建設業の入金サイクルは遅く、「月末締め・翌々月払い(約60日後)」が一般的です。
つまり、独立して初月からバリバリ働いても、口座にお金が入るのは2〜3ヶ月後なのです。
材料費やガソリン代は先に出ていきます。
入金までの間、家賃や食費を賄えるだけの「現金」を持っていなければ、仕事はあるのに黒字倒産してしまいます。
最低でも100万円程度は、手を付けない貯金として確保しておきましょう。
まとめ:スモールスタートで生き残れ
最初から見栄を張って新車のハイエースを買う必要はありません。
まずは中古の軽トラと必須工具でスタートし、信用と資金を積み上げてから装備をグレードアップしていく。
これが、長く生き残る一人親方の鉄則です。
技術はある。でも「経営」は?
独立すると、職人としての腕だけでなく、見積もり作成や資金繰りといった「経営者」としてのスキルが求められます。
独立を目指す職人向けに、現場技術+経営ノウハウの研修も提供しています。