「腕はいいのに潰れる設備屋」の典型パターン。独立1年目を生き残るための生存戦略

経営に悩む一人親方のイメージ

「会社の給料が安いから独立する」
その動機自体は間違っていませんが、準備なしに飛び出すと地獄を見ます。
なぜなら、独立した瞬間にあなたは「職人」ではなく「経営者」になり、戦うルールがガラリと変わるからです。

多くの設備屋がハマる、代表的な3つの失敗パターンを知っておきましょう。

1. 「一本足打法」の恐怖

「前の会社の社長が『仕事は回してやるから』と言ってくれた」
これは一番危険なパターンです。

⚠️ 生殺与奪の権を握られるな

売上の100%を特定の1社(元請け)に依存している状態は、経営ではありません。ただの「社保のない従業員」です。
その元請けの業績が悪化したり、担当者が変わったりして仕事が止まった瞬間、あなたの会社は終わります。
独立初日から、最低でも3社以上の取引先を開拓する覚悟が必要です。

2. 「黒字倒産」の仕組みを知らない

設備工事は、材料費が先に出ていき、入金はずっと後になります。
「今月は200万円売り上げたから安泰だ!」と思っていても、その入金が3ヶ月後なら、手元の現金が尽きて倒産します。

💡 サイト(支払い期間)を確認せよ

「末締め翌々末払い(60日サイト)」の仕事ばかり受けていませんか?
材料屋への支払いは毎月来ます。
売上金額だけでなく、「いつ現金が入ってくるか」を管理できない人は、どんなに腕が良くても生き残れません。

3. 「安売り」で忙殺される

実績がないからといって、相場より極端に安い単価で仕事を受けてしまう。
すると、「あいつは安く使える」という噂が広まり、儲からない仕事ばかりが舞い込みます。
朝から晩まで休みなく働いているのに、通帳の残高が増えない「貧乏暇なし」スパイラルの完成です。

まとめ:技術を「売る」技術を磨け

配管をつなぐ技術だけでは、会社は続きません。
「適正価格で交渉する力」「新規顧客を見つける営業力」「資金を守る管理能力」。
これらを身につけた時初めて、本当の意味での「自由な独立」が手に入ります。

「ドンブリ勘定」から卒業しませんか?

独立開業を目指す職人さんのために、創業融資のサポートや、簡単な資金繰り表の作成指導を行っています。
技術以外の「経営の武器」を手に入れたい方は、ぜひご相談ください。

独立・開業サポートについて相談する

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *