【冷や汗】コア抜き中に「ガリッ」!鉄筋に当たった音の正体と、切るべきか止めるべきかの判断基準
コンクリート壁に配管用の穴を開ける「コア抜き」作業中。
順調に進んでいたはずが、突然「キーーン!」「ガガガガッ!」という不快な金属音と共に、手元に強い振動が伝わってくる。
この瞬間、作業員なら誰でも背筋が凍ります。
「鉄筋に当たったか?」「まさか重要な柱の主筋じゃないよな?」
今回は、コアビットが鉄筋に接触した時の「サイン」と、そのまま切断して進むか、作業を中断して位置を変えるべきかの「判断基準」を解説します。
1. 「音」と「水」で判断する
コンクリートだけを切っている時と、鉄筋に当たった時では、明確にサインが違います。
- 正常時(コンクリのみ): 「シャー」または「ゴリゴリ」という一定のリズム。排水(ノロ)の色は「灰色(セメント色)」。
- 異常時(鉄筋接触): 「キーーン(甲高い音)」や「ガリガリ(断続的な音)」。回転が重くなる。
音以上に確実な証拠が「水の色」です。
湿式コアの場合、戻ってくる排水が急に「真っ黒」や「濃いネズミ色」に変わったら、それは削れた鉄粉が混ざっている証拠です。
このサインが出たら、確実に鉄筋を削っています。
2. そのまま切っていい鉄筋、ダメな鉄筋
「当たった=即失敗」ではありません。重要なのは、それが「切っても問題ない鉄筋」かどうかです。
⚠️ 「主筋(しゅきん)」は絶対NG!
柱や梁(はり)の中に入っている太い鉄筋(主筋)は、建物の背骨です。
これを切ってしまうと建物の強度が落ちるため、絶対に切断してはいけません。
レントゲン探査を事前にしていない場合、柱や梁の近くで太い鉄筋に当たった感触があれば、即座に中止してください。
一方で、土間コンクリートのメッシュ筋や、壁の細い配力筋(D10〜D13程度)であれば、構造計算上、やむを得ず切断して貫通させることが許可される現場もあります。(※必ず監督に確認が必要です)
3. 無理に押すと「噛み込み」で手首を持ってかれる
鉄筋に当たった時、焦って「ええい、切ってしまえ!」と体重をかけて押し込むのは危険です。
鉄筋の粘りでコアビットの刃がロックされ、回転の反動(キックバック)で機械が暴れます。
最悪の場合、ハンドルを持っている手首を捻挫・骨折したり、高所作業なら転落する危険もあります。
異音がしたら、まずは「力を抜いて、少し引く」。これが鉄則です。