その塩ビカッター、まだ使う気?「断面の汚れ」は将来の漏水予約チケットだ
「ちょっと切りにくいけど、体重をかければまだ切れるからいいか」
もし、あなたがそんな理由で刃の欠けた塩ビカッターを使っているなら、今すぐゴミ箱に捨ててください。
切れないカッターを使うことは、単に「手が疲れる」だけの問題ではありません。
それは、お客様の家に「将来の水漏れ爆弾」を仕掛けているのと同じことなのです。
1. 断面を見れば一目瞭然。なぜ「切れ味」が大事なのか?
切れない刃で無理やり押し切ったパイプと、鋭い刃でスパッと切ったパイプ。
その違いは、見た目以上に深刻です。
- 断面が楕円に潰れる: 継手に挿入する際、隙間ができて接着不良の原因になる。
- バリが出る: 排水の流れを阻害し、髪の毛や汚れが引っかかる「詰まり」の原因に。
- 亀裂が入る: 無理な力が加わり、目に見えないマイクロクラック(ひび割れ)が発生する。
- 真円をキープ: 力を入れずに刃が入るため、パイプが変形しない。
- 鏡のような断面: 面取りの手間が最小限で済み、接着剤が均一に回る。
- 作業が3倍速い: 手首への負担もなく、1日数百回のカットでも疲れない。
2. 「接着不良」は忘れた頃にやってくる
⚠️ 漏水は引き渡し後に起きる
パイプが楕円に変形したまま無理やり継手に突っ込むと、一見繋がったように見えます。
しかし、接着層の厚みにムラができ、数年後の振動や温度変化でそこから剥離します。
「完了検査では漏れなかったのに、3年後に漏水した」
この悪夢の原因の多くは、実はカッターの切れ味にあるのです。
3. 替え刃は「消耗品」と割り切れ
MCCやトップ工業の替え刃は、数千円で買えます。
その数千円をケチって、将来の漏水対応で数十万円の損害賠償を払うリスクを負いますか?
プロなら、刃こぼれしたら即交換。それが自分の身を守る一番の保険です。
まとめ:断面の美しさは、職人のプライド
隠蔽配管で見えなくなる部分だからこそ、誰よりも美しい断面にこだわる。
それが一流の仕事です。
明日の朝、腰袋のカッターをチェックしてみてください。刃は欠けていませんか?