「AIで配管工の仕事が消える」は本当か?自動設計には絶対にできない「現場のリアル」
「AIが最適な配管ルートを自動設計する」
「BIM(3Dモデル)で図面作成が自動化される」
こんなニュースを見ると、「将来、職人の仕事はなくなるんじゃないか?」と不安になるかもしれません。
結論から言えば、「考えるだけの仕事」は減りますが、「取り付ける仕事」の価値は爆上がりします。
AIには絶対に真似できない、現場職人の「聖域」について解説します。
1. AIが勝てるのは「新築の図面上」だけ
確かに、何もない空間に最短ルートでパイプを通す計算なら、AIは人間より優秀です。
しかし、私たちが相手にしているのは「新築」だけではありません。
天井を開けたら、図面にない謎の梁があった。
コンクリートの中に、想定外の鉄筋が埋まっていた。
こうした「現場のイレギュラー」に直面した時、AIは「エラー」を出して止まります。
そこで「じゃあ45度で振ってかわそう」と判断できるのは、人間の経験値だけです。
2. ロボットは「狭い・汚い・暗い」に入れない
工場で車を組み立てるような単純作業と違い、建築現場は足場が悪く、泥だらけで、狭いことばかりです。
床下の高さ40cmの空間に潜り込み、仰向けでボルトを締めるロボットが実用化されるのは、少なくとも数十年先でしょう。
「物理的に現場へ行き、手で触れて施工する」という行為そのものが、今後も最強の価値を持ち続けます。
3. ただし「タブレットを使えない職人」は危ない
⚠️ 「進化」は必要です
仕事はなくなりませんが、やり方は変わります。
これからは「紙の図面」ではなく、タブレットでAIが作った3Dモデルを見ながら施工する時代になります。
「AIに仕事を奪われる」のではなく、「AI(デジタルツール)を使いこなす職人に、アナログな職人が仕事を奪われる」のが現実です。
まとめ:AIは「最強の助手」になる
面倒な計算やルート出しはAIに任せればいいんです。
私たちはその分、より高度な「納まりの判断」や「仕上げの美しさ」に集中できるようになります。
未来を恐れるのではなく、新しい道具として使い倒してやりましょう。
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