【緊急】高圧洗浄で汚水が逆流した!パニックになる前にやるべき「3つの初動」
排水管の詰まりを解消しようと、意気揚々と高圧洗浄機のトリガーを引いた瞬間。
「ゴボゴボッ!」という嫌な音とともに、茶色い汚水が排水口から噴水のように逆流してきた…。
これは、経験の浅い職人やDIY挑戦者が最も陥りやすい「地獄絵図」です。
現場は汚物まみれ、施主様の視線は痛い。パニックになる気持ちは分かりますが、ここで冷静さを失うと被害はさらに拡大します。
今まさに逆流の最中にいる方へ。まずは深呼吸をして、以下の手順で事態を収拾してください。
1. 【最優先】直ちに洗浄機を停止し、養生する
何をおいても、まずは高圧洗浄機のエンジン(またはモーター)を停止させてください。
「もう少し押せば抜けるかも?」という考えは捨ててください。今、あなたが送り込んでいる水は、すべて汚水となって室内に戻ってきています。
次に、あふれ出た汚水の拡大を防ぎます。
バケツ、ウエス、新聞紙、ブルーシートなど、手元にあるものを総動員して「土手」を作り、廊下や他の部屋への浸水を食い止めてください。
2. なぜ逆流したのか?(原因の特定)
落ち着いたら、原因を冷静に分析しましょう。逆流が起きる理由は単純です。
詰まっている排水管は、出口が塞がれた「水風船」と同じです。
そこに高圧洗浄でさらに水を送り込めば、当然、水は入り口(あなたが作業している排水口)から溢れ出します。
特に、詰まりの箇所が洗浄ノズルよりさらに奥(下手側)にあり、かつ、その間の配管に空気が逃げる「通気管」が機能していない場合に、激しい逆流が発生します。
3. 絶対にやってはいけない「NG行動」
パニック状態でやりがちな、事態を悪化させる行動があります。
⚠️ 上流から水を流してはいけない!
「汚れたから」といって、キッチンや洗面所の蛇口から水を流して掃除しようとしないでください。
詰まりが解消していない状態で上流から水を足せば、その水も全て逆流し、被害が拡大するだけです。
4. 次の一手:工法を切り替える
逆流したということは、「高圧洗浄(押し)のアプローチは失敗した」という明確なサインです。
ここで無理に同じ方法を続けても状況は改善しません。潔く工法を切り替えましょう。
- アプローチ場所を変える: 屋内からの作業を諦め、屋外の最終枡(下流側)からノズルを入れて、「引き」の作業を試みる。
- 道具を変える: 「押し」の水圧ではなく、「引き」や「砕き」に強いトーラー(ワイヤー)作業に切り替える。
- 吸引する: 業務用の乾湿両用バキュームで、溜まった汚水と詰まりの原因を強制的に吸い出す。
「引き出し」の多さが、プロの証。
詰まり抜きは、状況に合わせて柔軟に戦術を変える「知恵比べ」です。
高圧洗浄だけでなく、トーラー、内視鏡、薬剤など、あらゆる状況に対応できるプロの技術を体系的に学べます。