MCC派?REX派?ねじ切り機2大メーカー、現場での使い勝手をガチ比較

MCCとREXのねじ切り機比較イメージ

「会社の古いパイプマシン、全然食いつかなくてイライラする…」
「独立するなら、どっちのメーカーを買うべき?」

配管工にとって、ねじ切り機(パイプマシン)は商売道具の要。
業界を二分する「MCC(松阪鉄工所)」「REX(レッキス工業)」
どちらも素晴らしいメーカーですが、現場で使い倒してきた視点から、あえて忖度なしで比較します。

1. 徹底比較:あなたのスタイルはどっち?

カタログスペックではなく、「現場の感覚」で比較しました。

項目 MCC(松阪鉄工所) REX(レッキス工業)
食いつき 「ガチッ」と掴む。
ハンマーチャックの叩き心地が良く、手動でガッチリ固定できる安心感がある。
「スッ」と入る。
オートマチックな挙動が得意。倣い(ならい)がスムーズで、初心者でも失敗しにくい。
重さ・移動 質実剛健。
少し重く感じる機種もあるが、その分、太い管を回しても本体が暴れない安定感がある。
軽量化が進んでいる。
特にN20などの小型機は持ち運びやすく、改修工事(リフォーム)での支持率が高い。
メンテ性 構造がシンプルで頑丈。
荒っぽく使っても壊れにくい「現場仕様」のタフさがある。
シェアNo.1なだけあり、補修部品が手に入りやすい。
ダイヘッドの交換などが直感的にやりやすい。

2. 結局、どっちが正解なのか?

💡 用途で選ぶのが正解
  • 新築・大規模現場なら「MCC」: 据え置きでガンガン切るなら、MCCの剛性が頼もしい。
  • 改修・メンテナンスなら「REX」: 現場を移動しながら小回りを利かせるなら、REXの軽快さが武器になる。

しかし、ベテラン職人に聞くと、答えはもっとシンプルです。
「最初に親方に教わった方(使い慣れている方)が一番いい」
機能差よりも、「手の馴染み」の方が作業スピードに直結するからです。

3. 道具のせいにする前に

⚠️ 「弘法筆を選ばず」の真実

「この機械、全然切れねえよ!」と怒る前に確認してください。
・チェーザ(刃)は欠けていませんか?
・切削油は汚れていませんか?(油量は十分ですか?)
・パイプのバリ取りはしましたか?

一流の職人は、MCCだろうがREXだろうが、どんなボロい機械でも、刃の出し加減や注油の微調整で「完璧なねじ」を切ります。
機械の性能差が出るのは、メンテナンスが行き届いている時だけです。

まとめ:機械に使われるな、使いこなせ

どちらを選んでも、日本メーカーの製品なら間違いありません。
大切なのは、選んだ相棒の特性を理解し、最高のパフォーマンスを引き出してやることです。
「ねじが切れない」と嘆く前に、まずはチェーザの交換と掃除から始めましょう。

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