滑るパイレンを捨てるな。3分で食いつきを復活させる、職人の「目立て」術

パイプレンチを目立てする職人の手元

「最近、パイレンがよく滑るな…買い替え時か?」
ちょっと待ってください。
そのパイレン、まだ死んでいません。
新品を買う前に、たった3分の手入れ「目立て(めたて)」を試してみてください。驚くほどガッチリ噛むようになります。

1. なぜ滑るのか?原因は「ゴミ」と「丸まり」

現場で酷使されたパイレンの歯をよく見てください。
亜鉛メッキのカスや錆、泥が詰まっていませんか? あるいは、歯の先端が丸くなっていませんか?
これではパイプに食いつくはずがありません。

⚠️ 「滑り」は事故の元

「滑ったら力を入れ直せばいい」なんて甘く考えてはいけません。
体重をかけた瞬間に滑ると、配管で顔を強打したり、脚立から転落したりと、大怪我に直結します。
道具の手入れは、自分の身を守るために行うのです。

2. 現場でできる「3分間メンテナンス」

特別な道具はいりません。腰袋に入っているもので十分です。

🔧 復活の3ステップ
  1. 掃除する: ワイヤーブラシで、歯の隙間に詰まったカスを徹底的に掻き出します。これだけで7割復活します。
  2. 研ぐ(目立て): ダイヤモンドヤスリ(平型)を使い、歯の斜めの角度に合わせて軽くこすります。「頂点を尖らせる」イメージです。
  3. 潤滑する: 最後にCRCなどの潤滑油を少し吹きかけ、ウエスで拭き取ります。

これを週に1回やるだけで、道具の寿命は3倍に伸びます。
「弘法筆を選ばず」と言いますが、一流の職人ほど筆(道具)の手入れを欠かしません。

3. それでも滑る時は?

目立てをしても、バネが弱っていたり、本体のガタつきが酷い場合は寿命です。
潔く新品に買い替えましょう。
MCCやHITなどの一流メーカー品は、替え刃(リペアキット)も売っていますが、本体ごとの買い替えの方がコスパが良い場合も多いです。

まとめ:道具への愛着が、技術を作る

ピカピカの新品よりも、手入れされて黒光りする使い込まれた道具の方が、現場ではカッコよく見えます。
次の休憩時間、相棒のパイレンを磨いてあげませんか?

正しい道具の使い方、自信ありますか?

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