サドルバンドのピッチを「感覚」で決めていませんか?検査で指摘される前に知っておくべき支持間隔の正解

配管の支持間隔をメジャーで計測している様子

「まぁ、落ちてこなきゃいいだろう」
そんな気持ちで、サドルバンドや支持金具のピッチ(間隔)を適当に決めていませんか?

確かに、配管が脱落することは稀です。
しかし、竣工検査や消防検査では、メジャーを持った検査官が厳しい目で見ています。
指摘事項の常連である「支持間隔」について、標準的なルール(公共建築工事標準仕様書ベース)をおさらいしましょう。

1. 基本は「1.5m〜2.0m」だが、径による

横引き配管の場合、支持間隔の目安は以下の通りです。

  • 呼び径 20A以下: 1.8m以下(※現場では1.5m程度が安全)
  • 呼び径 25A〜40A: 2.0m以下
  • 呼び径 50A以上: 2.0m〜3.0m

注意すべきは、細い管ほど「たわみやすい」ことです。
特に樹脂管(VP管やポリ管)は、鋼管に比べて柔らかいため、広いピッチで支持すると夏場の気温上昇や温水を通した際に「へび」のように波打ってしまいます。
樹脂管なら「1.0m〜1.5mピッチ」で打っておくのが、見た目も美しくクレームを防ぐコツです。

2. 最重要ルール「曲がり・分岐から300mm」

直管部分のピッチよりも検査で指摘されやすいのが、ここです。
エルボ(曲がり)、チーズ(分岐)、バルブ、水栓の近くは、必ず支持が必要です。

⚠️ 300mm以内で固定せよ!

「曲がり角(エルボ)から300mm以内」にサドルバンドがないと、ウォーターハンマー等の衝撃で継手に応力が集中し、漏水の原因になります。
「継手の両脇を固める」のがプロの基本です。

3. 「見た目」が信頼を作る

💡 たるんだ洗濯ロープ

支柱の間隔が広すぎる洗濯ロープは、重みで真ん中がだらんと下がりますよね。
配管も同じです。たわんだ配管は「水が溜まりやすい(勾配不良)」「エアが抜けにくい」といった機能的な欠陥を生みます。
何より、波打った配管を見た施主や監督は「この職人は腕が悪いな」と直感します。

レーザー墨出し器を使って一直線に通し、均等なピッチでサドルが並んでいる。
それだけで「この設備屋は信用できる」と思われるのです。

「基準」を知れば、迷いが消える。

感覚で仕事をするのは、常に「直されるかも」という不安との戦いです。
各種標準仕様書に基づいた施工ルールを分かりやすく解説しています。

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