「見て盗め」はもう古い?若い弟子が3日で辞めないための「翻訳型」指導術

ベテランと若手がタブレットで対話しているイメージ

「あいつ、今日来てないのか…」
せっかく採用した若い子が、数日で現場に来なくなる。
「最近の若者は根性がない」と嘆くのは簡単ですが、それではあなたの会社の人手不足は永遠に解消しません。

今の若い世代は、決してやる気がないわけではありません。
「納得感がないと動けない」だけなのです。
昭和の職人が当たり前にやってきた指導法を、令和版にアップデートする3つのポイントを解説します。

1. 「あれ取ってこい」を禁止する

親方は、頭の中に図面が入っているので「あれ(パイレン)」と言えば通じます。
しかし、新人には「あれ」が何なのか、なぜ今それが必要なのか分かりません。

💡 理由をセットで伝える

× 「おい、300のパイレン!」
○ 「この配管を締めたいから、300mmのパイプレンチを持ってきて」

面倒でも「目的(なぜ)」を言葉にしてください。
理由が分かれば、彼らは次から「配管を締める時はこれが必要だ」と自分で考えられるようになります。

2. 失敗を「ネタ」にする空気作り

今の若者は、SNS世代特有の「失敗して恥をかくことへの恐怖心」が非常に強いです。
怒鳴られると、「悔しい、次は頑張ろう」ではなく「怖い、もう逃げたい」と感じてしまいます。

⚠️ 隠蔽こそが最大のリスク

恐怖で支配すると、彼らはミスを隠すようになります。
水漏れを黙って隠蔽され、引き渡し後に大事故になる…これだけは避けなければなりません。
「俺も昔、お前と同じミスをして親方にド突かれたよ(笑)」と、あなたの失敗談を話してあげてください。
「失敗しても殺されはしない」という安心感が、報告・連絡・相談を生みます。

3. 褒める時は「人」ではなく「行動」を

「お前はセンスがいいな」という褒め方は、実は逆効果になることがあります(プレッシャーになるため)。
効果的なのは、具体的な行動を認めることです。

  • 「朝の掃除、隅までやってあったな。助かったよ」
  • 「さっきの塩ビの切断、真っ直ぐ切れてたぞ」

「ちゃんと見てくれている」という実感こそが、定着率を上げる最強の特効薬です。

まとめ:育てる手間は、将来の「楽」への投資

いちいち言葉で説明するのは面倒くさい。
確かにそうですが、その手間をかけた分だけ、彼は将来あなたの右腕となり、会社を支える戦力になります。
「俺たちの時代とは違う」と割り切り、彼らの言語で話しかけてみてください。

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