「冬は地獄、春は暇」から脱却せよ。水道屋が一年中安定して稼ぐための「二刀流」戦略

冬の給湯器と夏のエアコン工事の対比イメージ

水道屋の仕事には明確な「波」があります。
寒波で配管が割れ、給湯器が壊れる冬場は、断るほど電話が鳴ります。
しかし、暖かくなってくると嘘のように静まり返る…。
この「待ちの姿勢」でいる限り、閑散期の不安からは逃れられません。

賢い職人は、仕事がない時期に何を売っているのか?
今の技術を少し応用するだけで始められる、2つの安定化戦略を紹介します。

1. 「水」の暇な時期は「空気」で埋める

水道屋と最も相性が良く、かつ繁忙期が真逆なのが「エアコン工事(空調)」です。

💡 カレンダーをパズルのように埋める
  • 冬(11月〜2月): 給湯器、凍結修理(水道屋の繁忙期)
  • 夏(6月〜8月): エアコン設置、修理(空調屋の繁忙期)

「第二種電気工事士」さえ取れば、パイプレンチをトルクレンチに持ち替えるだけで、一年中繁忙期を作り出せます。
配管の取り回しやコア抜きなど、必要なスキルの8割は既にあなたが持っている技術です。

2. 「緊急」ではなく「予防」を売る

「壊れてから呼ばれる」仕事は受動的ですが、「壊れないようにメンテナンスする」仕事はこちらから提案できます。
特に春や秋の閑散期におすすめなのが「高圧洗浄(排水管清掃)」です。

冬場の修理で訪問したお宅に、「春になったら、詰まる前に排水管を掃除しませんか?今ならキャンペーン価格でやりますよ」とチラシを渡しておく。
これだけで、暇な時期に自分のスケジュールで埋められる仕事が確保できます。

3. 忙しい時の「稼ぎ」を使わない

⚠️ 3月の売上は「幻」です

年度末の3月は公共工事なども重なり、一時的に通帳の残高が爆発的に増えることがあります。
ここで「俺は稼げる!」と勘違いして、高級車を買ったり散財したりすると、必ずやってくる5月の閑散期に資金ショートします。
「水道屋の売上は年俸制」と考え、冬の貯金を夏の経費に回すマインドセットが不可欠です。

まとめ:道具箱の中身を増やそう

「俺は水道一筋だ」という職人気質も素敵ですが、会社を存続させるためには柔軟性も必要です。
電気、空調、洗浄。
関連するスキルを一つ増やすごとに、あなたの事業の「安定度」は劇的に向上します。

閑散期にこそ「種まき」を。

「エアコン工事を始めたいけど、何から揃えればいい?」
「洗浄のキャンペーンチラシを作りたい」
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