水圧テストで「漏水なし」なのに圧力が下がる!犯人は「エア抜き不足」かも?
「1.75MPaまで加圧して放置…よし、戻って確認しよう」
数十分後、ゲージを見ると1.70…1.65MPaと、微妙に下がっている。
慌てて配管をチェックしても、水が垂れている箇所はひとつもない。
この「見えない圧力低下」の原因、実は配管の施工ミスではなく、試験方法そのものにあるケースが大半です。
疑うべき3つのポイントを解説します。
1. なぜ「空気」が残ると圧が下がるのか?
「水漏れしていないなら、圧力は下がらないはず」と思いがちですが、管内に「空気(エア)」が残っていると話は別です。
水は圧力をかけても体積がほとんど変わりませんが、空気は圧縮されます。
さらに重要なのは、「空気は高圧下で水に溶け込む」という性質です。
管内に残った気泡が、加圧された水に徐々に溶け込んでいくことで、体積が減り、結果としてゲージの圧力がじわじわ下がってしまうのです。
対策: 配管の「一番高い位置」にあるバルブや水栓を開け、空気を完全に抜き切ってから加圧してください。
2. 意外な盲点「テストポンプの逆止弁」
配管は完璧なのに、検査機材がポンコツだった、という悲しいパターンです。
手動テストポンプについている「逆止弁(チェックバルブ)」にゴミが噛んでいませんか?
ここから微量に水がタンクへ逆流(リリーフ)していると、当然配管内の圧力は下がります。
確認方法: テストポンプの吐出側バルブを閉じて加圧してみてください。それでも圧が下がるなら、原因はポンプ自身にあります。
3. 「水温の変化」を見落とすな
⚠️ 夕方の試験は要注意
「PV=nRT(ボイル・シャルルの法則)」の通り、温度が下がれば圧力も下がります。
例えば、昼間の暖かい時間に水を張り、夕方冷え込んできた時に圧力を測ると、漏水していなくても数値は下がります。
逆に、直射日光が当たる場所では圧力が上がります。
判定は「温度が安定している時間帯」に行うのが鉄則です。
まとめ:漏水かエア噛みかを見極めるには?
判断のコツは「下がり方」です。
- 漏水の場合: 時間経過と共に、どこまでも直線的に下がり続けます。
- エア噛み・水温の場合: ある程度下がったところで「ピタッ」と止まり、安定します。
ゲージが動いても焦らず、まずは「エア抜き」と「ポンプ点検」を再実施してみてください。
「焦り」を「確信」に変える技術。
検査でトラブルが起きても、理屈がわかっていれば冷静に対処できます。
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