【新築トラブル】「下水臭い」とクレーム発生!通気弁の「位置」と「締め忘れ」を疑え

洗面台下の点検口にある通気弁の点検イメージ

「引き渡しされたばかりの新築なのに、洗面所が下水臭い!」
施主様からの怒りの電話。現場監督や設備担当者にとって、最も胃が痛くなる瞬間です。

封水(トラップの水)は入っている。配管の接続も完璧。それなのに、どこからともなく臭う…。
そんな時、真っ先に疑うべきは「通気弁(ドルゴ通気弁など)」の施工ミスです。
「ついているから大丈夫」ではありません。「正しく呼吸できているか」が問題なのです。

1. そもそも「通気」がないと封水は破れる

なぜ排水管に通気弁が必要なのでしょうか?

💡 ストローの飲み方と同じ

ストローの上を指で塞いで持ち上げると、中の水は落ちませんよね。
排水管も同じで、空気が入る「逃げ道」がない状態で水を流すと、管内が真空状態(負圧)になります。
すると、トラップに溜まっている水(封水)が、排水と一緒に「ズズズッ」と引っ張られて流れてしまいます(誘導サイホン作用)。
結果、トラップが空っぽになり、そこから下水の臭いが上がってくるのです。

2. よくあるミス①:設置場所が「窒息」している

クレーム現場で一番多いのがこのケースです。
通気弁を「密閉された天井裏」や「気密性の高い点検口内」に設置していませんか?

通気弁は、周りの空気を吸い込んで管内に送る装置です。
設置場所自体が密閉空間だと、吸い込む空気がなくなり、弁が開かず、機能しません。
天井裏に設置する場合は、必ず通気口(ガラリ)を設けるか、小屋裏のような空気の動きがある場所に設置する必要があります。

3. よくあるミス②:施工用キャップの「取り忘れ」

嘘のような本当の話ですが、これも非常に多いです。
工事中のゴミが入らないように被せてある「保護シール」や「発泡スチロールのカバー」を、付けたまま引き渡していませんか?

⚠️ 「回してロック」していますか?

一部の製品では、施工後に弁を少し回して「開放ロック」にしないと機能しないタイプがあります。
「取り付けただけで満足」してしまい、弁が閉じたままになっているケースです。
今すぐ点検口を開けて、手で触って確認してください。

4. 「あふれ縁」より低い位置にある

通気弁は原則として、衛生器具のあふれ縁(水が溢れる高さ)より「上」に設置しなければなりません。
低い位置に設置すると、万が一排水が詰まった時に、通気弁から汚水が噴き出す恐れがあるだけでなく、空気の取り込みがスムーズに行われない場合があります。

クレームは「初期対応」で信頼に変わる。

「原因不明です」と答えるのが一番の悪手です。
こうしたトラブル発生時の原因特定フローや、再発防止の施工マニュアルを提供しています。
現場の品質管理レベルを上げたい企業様は、ぜひご相談ください。

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